『W』 聴いてみた

こんにちは。

 

4/28,29に「ニコニコ超会議」および「ボーマス39」に行ってきました。

 

CDは色々買ったのですが、

ずっとずっと待ち望んでいたwhooさんの新譜2枚を手に入れられたのが

なによりうれしくて幸せで…。

1曲1曲、大事に聴きました。

 

それで、いま素直に感じたことを残しておきたくなったので、書いてみました。

あまり人に読んでもらうようなモノにはならなかったのですが、この場所に並べておこうと思います。

それでは、早速。

 

1.Dancing in Blue

子どものころや学生のころのアルバムを久しぶりに開いてみて、

写真や文字を目で追ったら、いろんなことを思い出して、懐かしくて、あの頃みたいに心が踊って…みたいな、そんな心地がした。

"Blue"も青春のことなんじゃないか、とか思ったりして。

 

ああ、こんなフレーズ、こんなギターの音色。ぜんぶwhooさんの音だ。

これからはじまる『W』の世界と、これからきっとまた素敵な曲を聴かせてくれるwhooさんへの期待がぐっと膨らんだところで、次の曲へバトンタッチ。

 

2.夜の足跡

このアルバムで一番、聴けば聴くほどその魅力にハマる曲な気がしてる。

 

ここにはいない"あなた"を、しずかに想う夜。

あたたかな思い出や、ぼんやりとした空想などに心を浸して、じっとしているうちに更けていく夜。…あるなぁ。あるよね。

この曲は、そんないつか忘れてしまうであろう夜の足跡…だろうか。

 

セルフ歌唱版はあたたかく、ミク版はひんやりとした印象で。

ミク版は、feat.Vocaloidの青いジャケットのイメージとすごく合う。

夜の静かな部屋の中で、淡い色した星たちがきらきらと瞬くような。

 

正直、ニコニコに上がった当初は、この曲のことは「いいな」と思ったけどそれきりだった。

いま改めて聴いて、少しさみしそうに想う詞であったり、澄んだコーラスの重なりであったり、コロコロと鳴る鈴の音であったり、イントロからずっと心をつかんで離さないハミング(じゃないよな、なんていうんだろ…わかんないけど)であったり……すごくすごく好きだな、と思った。

アルバムの次の曲も、その次の曲も、どれもすごく愛しくて好き。

でも改めて聴いたこの「夜の足跡」が、一番心の奥まで響くなぁ、と思う。

この思いの足跡を残したくて今この文章を書いてるのだと言っても過言ではないね。

 

3.きみとまた

ミク版の方が好きかも。コーラスにwhooさんが入ってるのが本当にいいなあ…としみじみ。

ボカロの歌う曲に人の声でコーラス入ってるやつに弱いんだよね、私。

夜の足跡でぼんやりいろいろ想った夜が明けて、前を向く朝の歌、って感じがする。

「また逢えるよ」って何度も思っていれば、きっと叶うよね。

 

4.ESNO

エレクトロニカ系インスト。

アコースティックな曲の多いwhooさんにはめずらしい曲調かも。

さまざまな音色が少しずつ重なっていって、溢れるようにフワアッと盛り上がってくる感じ(語彙)、これはwhooさんっぽさがあるな、という気がした。

 

タイトルからESNOこと西原健一郎氏を思い浮かべたけど、そのESNOではないのだろうか。

どんな意味なんだろうなぁ。

 

5.La La

サビの一番盛り上がるところ、「いいんだよ、」がとても印象に残っている。

いいのかな…いいのだろうか…。

なんだか気になって心に残ってしまう曲だった。

 

さわやかな音とすべてを語りきらない歌詞に心を奪われて、聴き終えたあともしばし、もやもやと言葉にならない考えごとをしていた。

過去には戻れないなんてことは分かってるのに、それでもやるせなくなって、自分の思いを反芻しちゃうことってあるよな、

なんてことを思い出した。

 

6.ALL ABOUT YOU

しっとり、みずみずしいピアノの音から入る。じっと聴き入る。

愛だな…愛だ…とくべつな"君"へのとくべつな想いの歌だ……。

ミクの歌声はこの曲が一番好きかも。心があたたかい気持ちで満たされた。

 

7.Runner

「いつだってここまでおいで」

おとなになったって、昔みたいにできないかもしれなくたって、駆け出してしまえばいいんだな、駆け出してしまっていいんだな。

そんなようなことをぼんやり思った。

強い風に背中をひゅう、と押されてるような感じがした。背筋がすっと伸びる。

 

8.サイレン

このアルバムの中で一番まだ「好き」を掴みきれてない曲だな、という現状。

「サイレン」というテーマの異質さ(?)に戸惑っているのかしら。

曲の構成が特徴的だなあ、と。「サイレンが鳴り響く」がよく耳に残る。

 

9.誰も知らない街
ああ、こういう短い詩の歌、好きなんだよなあと思いながら聴き始めたら、

中盤からの展開にはっと息をのんだ。そして見守った。

 

以前から、whooさんの曲に対して、「オケで鮮やかに描かれた世界が主役で、歌はその字幕」みたいな印象を持っているんだけど、

この曲は歌がイントロダクションであり、歌のない中盤以降こそが本編であるような気がした。

 

10.口笛と手紙

愛をこめた祈りだな…祈りでしょ…

 

遠くにいる人を想う歌は、心をきゅっと締めつけるなあ、と思った。

ミク版・セルフ歌唱版ともに「あしたのきみへ~」以降がむちゃくちゃ好き。

ゆっくりゆっくり、フェードアウトしていけばこのアルバムは終わりで、また現実に戻ってくる。すこしの間、余韻に浸る。

 

こんなに丁寧ににひとつのアルバム(2枚だけど)を聴いたのは久しぶりだなあ、なんて思った。

はじめてwhooさんのアルバムを手にした時から、だいぶ月日が経ってしまったんだよな。

あの頃に比べたら環境も生活もすっかり変わって、自由に使えるお金はうんと増えたけど、時間はうんと減ってしまった。

 

でもときどき時間を作って、耳を傾けて想ってみる時間も必要だな、と改めて感じたのでした。